むし歯・歯周病治療
あなたのための歯科治療
〜お口の健康を求めて〜
近年、学校歯科検診のおかげで、小中学生のむし歯は激減してきました。しかし、それ以降の方々には再びむし歯が増加しています。また、歯肉からの出血、歯の動揺をきたす歯周病については、全体の約7割の方々に罹患(りかん)の可能性があるとみられています。
それでは、お口の健康を維持管理するためにはどうすれば良いのでしょうか?
体の健康診断があるように、歯にも健康診断が必要です。痛みを感じてから歯医者に行くのでは治療時間・期間も長くなり、歯の神経を抜いたり抜歯を行うことにもなりかねません。
当院では、皆様の毎日の適切なお手入れと同時に歯科専門的処置が必要と考え、定期的な歯垢や歯石除去など各個人にあった予防法を提供しています。
むし歯・歯周病の予防について
むし歯
むし歯ができるまでの流れ
むし歯の原因は、歯の表面や歯と歯の間に付着した汚れ(食べかすなど)と、それをエサにして増殖する細菌からなる歯垢(プラーク)によって出される酸です。この酸によって歯が溶かされることでむし歯が進行します。
このプラークは歯と強固に付着しているため、うがいだけでは落とすことができません。ですから丁寧な歯ブラシによる清掃が重要となります。特に食後20分以内でお口の中の酸性度は最も高くなり、この時カリエスリスク(むし歯が発生する危険性)も最高になります。
ですから、食後すぐの歯みがきはむし歯予防に最も効果的であるといえます。
歯周病
歯周病は、歯垢(プラーク)中の細菌が病原性を発現し、歯肉に炎症を起こさせる病気です。歯垢は石灰化すると歯石になり、その歯石が歯肉を刺激してさらに炎症を増悪させるという悪循環になります。
健康な歯肉
■色 :ピンク色
■形 :とんがっている
■固さ:固い
■出血:なし
歯周病の歯肉
■色 :赤色
■形 :丸くなっている
■固さ:ぶよぶよしている
■出血:あり
歯周病によって歯根の周囲の骨が吸収し(溶かされ)、進行すると最悪の場合、歯が抜け落ちます。
歯周病において定期健診は特に重要です。
歯周病はある程度骨吸収が進むと、骨が完璧に元に戻ることはありません。言い換えれば、他の生活習慣病すなわち高血圧が糖尿病などと同様に完治することがないのと同じなのです。
定期健診のすすめ
むし歯・歯周病治療
むし歯も歯周病も自覚症状が出てから治療するということを繰り返していると、いつの間にか歯が無くなっているという悲劇に遭いかねません。痛みが出てきて、突発的な出来事のように思われますが、その前にかなり長い期間無症状で経過していたはずです。
なるべく初期の段階で病変を発見でき、適切な処置やケアを行えば、病状の進行をくい止め、改善し、不自由のない生活を送ることが可能になります。
当院での定期健診の期間は普通6ヶ月で、むし歯や歯周病が無く、歯みがきが上手な人は1年、むし歯や歯周病が要注意の人は3、4ヶ月間隔で診させていただいております。
定期健診は2つの部分に分けられます。
1つは歯肉や歯のチェック、歯垢を染色してみがき残しのチェック、もう1つはそれらのデータに基づくブラッシング指導と歯石除去からなります。